3 Aug 2015

Vulgata 詩編22 " 私は我が主の家に住む "

Vulgata Clementina Liber Psalmorum 22    日本語訳
マソラ本文 詩編23 に対応

文法事項; Psalm22 Latin-English
マソラ本文 詩編23 日本語



1 Psalmus David. Dominus regit me, et nihil mihi deerit:

     歌    ダビド
  我が主が私を管理するから、 私には不足がない


2 in loco pascuae, ibi me collocavit. Super aquam refectionis educavit me ;

    我が主は 草のある場所に私を置いた
  修復の水で私を大きく育てた


3 animam meam convertit. Deduxit me super semitas justitiae
  propter nomen suum.

    私の呼吸を元に戻し、 歪みない道の上に私を案内した
  その名前で


4 Nam et si ambulavero in medio umbrae mortis, non timebo mala, 
  quoniam tu mecum es. Virga tua, et baculus tuus, ipsa me consolata sunt.

    もし 死と影の中を歩いていくとしても、 私は悪い事態を怖れないであろう
   なぜなら あなたが私といる
   あなたの打撃武器と あなたの長い杖、  それらが私を楽にする


5 Parasti in conspectu meo mensam adversus eos qui tribulant me ; inpinguasti 
  in oleo caput meum ; et calix meus inebrians, quam praeclarus est! 

 私の視界であなたはテーブルを用意して、私を圧迫する者どもに向けた
 そして 私の頭を油で脂にした
 私を酩酊させる器は   何という輝きだろう!


6 Et misericordia tua subsequitur me omnibus diebus vitae meae ; et ut 
  inhabitem in domo Domini in longitudinem dierum.

    あなたの優しさが私を追うであろう 私がいる全ての日々を
   だから日々が続く間、 私はわが主の家に住むであろう



-note-
1  Dominus : ギリシア語 LXX "kurios"(主人) ,  ヘブル語 "yhwh " (ヤハウェ; 正確な発音は失われている) に対応する語
reget/rego- : 管理する LXX "poimaino" (家畜の世話をする)


3 semitas 道 semitaの複数形


4  virga,  羊飼いの装備 長さ1m 先端が石などで強化された棍棒    野獣を打ち払うための武器
 baculus,  長さ1.5-1.8m の杖, 歩行用 先端が傘の柄のように曲げてあることもある
 Shepherd's Rod and Staff


5  油を注がれた者に用意された食卓を、敵は見ていることしかできない。

 inpinguasti/impinguo : 肥育する,  油を注ぐ(歓待の意味で)
羊毛に含まれるlanolin (羊脂)の表現であろう

calix,  飲み物を入れる器

inebrians/inebrio-: アルコールや薬物が作用する

11 Apr 2015

始まり

1992
この年だったと思う 夏あるいは秋,
故郷を遠く隔てた寒冷地にいた時,  誰かが私を訪ねてきたことがあった
私はそのことを後から,  同じ建物に住む友人から伝え聞いた
私は留守だった

管理人はその件を私に伝えなかった
この頃,  やはり私の留守中に父が来て、その際は私に伝えに来たから
管理人は親族でない来訪者を 重視していなかったと思われる
私はその来訪者が残していったものがないか 探したが見つからなかった


同年,  あるいはその前年だったろうか, 
私宛に実家の住所へ差出人不明の年賀状が届いたことがあった
現在ならば、ハガキが区分機を通るとき,  透明バーコードが印字される
それは宛先と共に引受局を示す数字であり、解読すれば投函された地域が分かる

そのハガキはもう無いし、届いたのはシステム導入前だから
もう追跡はできない

来訪者とその賀状の関連は不明


そして長い時間が経過した
誰か分からないその来訪者はもう生きていないかもしれない
でも,  もし生きているならば
いつかこのブログにたどり着き,  読むかもしれない
そう思った 


私は今までネットから多くの情報を得て来たし, これからも得るであろう
受信するばかりでは公正でないと思い始め, 
2015年から Bloggerに投稿を始めたが,  私の記述が 読者の役に立つのならば,
この上ない喜びとなるであろう

iustitia
2020/10/11